男子100m平泳ぎ決勝 小関也朱篤 選手の挑戦とアダム選手が圧倒の理由追加
決勝結果
1 金メダル アダム・ピーティ 英国 57.13 (世界記録)
2 銀メダル キャメロン・ファンデルバーグ 南アフリカ 58.69
3 銅メダル コディ・ミラー 米国 58.87
4 ケビン・コルデス 米国 59.22
5 ゴメス ブラジル 59.31
6 小関也朱篤 日本 59.37
7 フランサ ブラジル 59.38
8 ドミトリー・バランディン カザフスタン 59.95
小関也朱篤(こせきやすひろ)
選手は、今までの日本人の平泳ぎの選手とはタイプが違います。
188cmでパワーもあり、体格、体力面でも、外国選手に負けていません。
今までは、技術と精神面で、北島のように偉大な結果を残した平泳ぎ選手のイメージが強かったです。
100mではメダルに届きませんでしたが、この経験を200mに活かそうとしています。
インタビューでもあくまで200mを目指していて、頭はそれに切り替えているとレース直後に平静に話していました。
どの分野でも優秀は人は頭の切り替えが早いですね。
金メダルのアダム選手の圧倒的強さの理由
圧倒的な強さでした。速い選手はいつも、泳ぎが安定して、ぶれてないです。でもそれだけでここまで速いことの説明にもなりません。
世界一を競うレースで2位に1.5秒差をつけられるのが驚異的だということはよくわかりますが。
アダム選手の平泳ぎは、北島の前にあったウェーブストロークの現代版完成系となり、この圧倒的強さになっているようです。
ウェーブストロークは簡単に言えば、平泳ぎに、バタフライの良いところを取り入れて進化させたものです。
北島が世界記録をつくるまで、200m平泳ぎは、ウェーブストロークを取り入れた マイクバローマンの世界記録が13年間も続いてきました。
それだけ圧倒的に進歩的なストロークでした。
それが、今アダム選手により完成して蘇ったことで、この圧倒的な強さになっていると推測しました。
ただ、僕の推測の根拠とできることは薄弱です。アダム選手が呼吸で頭を高いポイントに持ってきた時に
そのあと、バタフライの呼吸で頭を前にドボンとできる限り、頭を先に体をあとに突っ込んで行くような形でいれることで、
他の選手より、高速で長いグライドをしています。 水中の動きはわかりません。
そのグライド分だけでも、他の選手より明確に差を作れているのは、水上の動画だけでも確認できました。
おそらく水中でも、バタフライの良いところを取り入れた、他の選手より効率のよい平泳ぎをしていることでこの結果を出しているはずです。
ただし、このくらいのことは、今やビデオを使って、私より詳細に分析しているでしょうから、
アダム選手の動きは分かっても真似できないものであるということもあって、
この圧倒的な強さが続いていると考えないと、説明がつきません。
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