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世界中の金融派生商品をブロックチェーンで運用する市場を作る “エバーマーケッツ”

 2018/03/01 未分類
この記事は約 6 分で読めます。 3,356 Views

”エバーマケッツ”(Evermarkets)社

ブロックチェーン技術を活用して

世界中の

金融派生商品(デリバティブ)

をより自由に手数料も安くトレードできる市場を作ろうとしている会社があります。

私は、この会社の主要メンバーとビールを飲みながらゆっくり話す機会がありました。

それで、この会社のHPにあるホワイトぺーバーからだけではとてもわからなかったこと、

この会社が大きな可能性を持っていることがわかってきたので説明してみます。

 

1.金融市場はブロックチェーンを具体的に活用しやすい分野

ブロックチェーンは価値と信用を育成できるシステムとしてこれから適用分野は拡がりますが、

既存の資産のトレードに応用することは真っ先に適用しやすいです。

ダイヤモンド、不動産への適用事例は既に出てきています。

当然、株や金融派生商品についてのブロックチェーンの応用は具体的にイメージしやすい分野です。

エバーマケッツ社はその挑戦を2017年から開始しました。

 

2.メンバーはカーネギーメロン大学でコンピューターを専攻し、その知識を金融業界で活用していたプロ達

彼らは、例えば、日本では多くの個人株式トレーダーが悪戦苦闘して散っていった、アルゴリズムトレードのシステム開発にも関わっていました。話してみて敵わないなあと思ったのは、マシンラーニングの機能も取り入れて、トレーディングシステムをつくっていたことです。人工知能のようなものを高速取引と同時に、市場に投入していた賢そうなプロ達と話して、ああこれでは、個人の短期トレーダーの大半が勝てなくなったの当たり前だと、しみじみ思いました。

 

3.金融派生商品についての簡単な解説

現代の金融派生商品の取引は世界に先駆け日本の大阪でコメ相場のなかで取引されるようになったと言われています。

豊作でも不作でも、お米を事前に決まった価格で買いたい、売りたい という切実な要望があったからでしょう。

主食のコメが足りなくなったら、どんな高値でも買わざるを得なくなります。それを回避するために、半年後も、この価格でコメを買える権利、その権利部分だけが取引されるようになったです。

半年後にもしコメが高騰したら、そのときにコメを安く買える権利はコメの価格以上に暴騰しますね。

その権利だけ買って思惑が当たれば、現物より大きな価格差分だけ大きな利益を得られるわけです。

現在の世界では、この金融派生商品(デリバティブ)は多くの株や債券に設定されその取引規模は、

株と債券の5倍程度ではないかといわれています。

本来の目的から逸脱したマネーゲームの道具となり、その規模がそこまで拡大した状況にいます。

4.エバーマーケッツ(Evermarkets)のやろうとしていること

 

現在、世界の金融派生商品(先物)の最大の取引所は

シカゴマーカンタイル取引所(CME)です。

世界の中で限られた取引所が多くの金融派生商品を取り扱い莫大な手数料を稼いでいます。

もしその手数料を大きく下げることができれば、その分がトレーダーの利益となります。

ブロックチェーン技術を使うことで、金融派生商品の記録の管理を容易かつコストを下げようとしています。

また、金融派生商品といえども当然、何らかの通貨(ドル、ユーロ、円 等)で買うことになります。

それをエバーマーケッツではエバートークン(仮想通貨のより簡易でこの目的だけに使用できるものと解釈ください)を

用意します。それにより、世界中の金融派生商品をこのエバートークンを使いエバーマーケッツで取引を実行することで

よりシンプルにトレードが行える環境を提供しようと計画しています。

5.なぜ私はエバーマーケッツを説明しようと思ったか

エバーマーケッツのHPにも出ているCEO、プレジデント、CTO達 主要メンバーとビール飲みながらゆっくりと話してみて、こんなに大きなことに挑戦している彼らの心意気を少しは私なりに説明する義務感のようなものを感じたからです。

よく成功した企業を後付けで説明する記事はありますが、挑戦を始めた企業こそ紹介記事を必要としています。

少なくとも彼らは、ブロックチェーン技術を使い、プロフェッショナルなスキルを持ち新しい世の中の役に立つ何かを作り出そうとしています。それを少しでも知ってくれる人が増えればと思いました。

 

6.私にも疑問な点

金融派生商品の扱いは現在私にはよくわからないことが多いです。

昔なら、コメをある価格で買える権利はそれを行使すればその現物のコメが手に入るというものでした。

現在の金融派生商品はあくまで金額的なヘッジになっています。例えばオイルが上がると困る航空会社が半年後もオイルを一定価格で権利買える権利を持つことで、オイル価格が上昇した損をその権利の上昇分で相殺できるというような。実際のオイルは普通にオイル会社から高額で買うと。

エバーマーケッツ社はそれらの取り引きを全て彼らが発行するエバートークンで行うことを計画しています。

そのエバートークンの価格は保証しない旨ホワイトぺーバーにも書いてあります(英文)

だとすると、もともと仮想的(バーチャル)になってきている金融派生商品をさらにバーチャルなトークンで取引することになるので、現実感がさにら薄れるようにも見えるのです。それで本当にいいのか現時点では私にはわからないです。

 

7.流動性の大切さをよくわかっているプロによる運営のメリット

ホワイトペーパーにも彼らの言葉にも流動性(リクィドティー もともとは液体のように流れるという意味)の重要性とそれを作るために対策をとることが丁寧に書かれています。

デリバティブ取引は日本で先物取引やオプション取引をした人は痛感していることでしょうが、トレードするにも相手がいないという問題がしばしば発生しています。市場ですから、一定以上の売買が常にあり、売りたいときに売れ、買いたいとき買える状態になっていることがとても大切です。 エバーマーケッツの主要メンバーはコンピューターの専門家であるだけでなく、市場にも深く関わってきているので、この大切さを深く理解しています。

 

そして流動性さえ確保できれば、現存の市場より低い手数料でより高い自由度で世界の金融派生商品を取り扱えるので、エバーマーケッツのメリットが理解されトレーダーが自然に集まってくる。そこに行くまで、鶏が先か卵が先かという問題もかれらはわかっていました。最初は、自分たちで流動性を作るために対策をうつ必要性も。

 

8.日本のトレーダーに伝えたいこと

優秀なトレーダー程、適切なポートフォリオをつくり分散投資することの大切さを理解しています。

エバーマーケッツの挑戦はまだ雲をつかむ話のようにも思われるかもしれませんが、なんとシステムはある程度できてきていて、UIがまだ洗練されていませんがデモンストレーションも見せてもらいました。

優秀なトレーダーは同時に手数料にも敏感です。

エバーマーケッツがテストユーザーを募集したら応募して試してみるのも、検討の価値があると思われます。

 

 

 

 

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jinsei-me

jinsei-me

全記事自分で書いています。
FBのリンク先で自分をさらしています。
興味の範囲が広いので、メディア名に大学をいれて、興味の範囲を学部で分類して書いてます。
今はブロックチェーンやトークンへの関心が高いです。
 




https://www.youtube.com/watch?v=oB5XAfXMsZc&feature=share

 

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