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実践方法:GRITやり抜く力:書評,ポイントと感想 アンジェラ・ダッグワース美人

 2016/11/16 文学部 未分類
この記事は約 13 分で読めます。 7,354 Views

Contents

やり抜くための実践方法:本の内容と自分の考えも加えて

この本は盛りだくさんで、そこから要点を下にまとめましたが、それでも実践するには量が多すぎました。

実践できること、しやすいこと、自分の経験も入れて、まず最初にまとめます。

1.やり抜きたいことに専念、集中すること。関係ない情報に触れすぎないこと。

現代は絶えず情報に触れてないと不安を覚えるほどですが、それにより、自分がまとまったことをやりぬけなくなることこそ本当はもっと不安なことです。

実践上は、ニュースも定点観測しておくべきものだけに通常は絞って、あとは自分のやり抜きたいことに集中できるようにしたいところです。

2.自分が心から意義があると思える最上位の目標を設定する。それに沿った行動目標を設定する。

これも根幹となることです。自分は何をすれば、それに意義を感じられるのか? 意義を真剣に考えすぎると迷路にはまるかもしれないので、意義があると長期的に”感じられる”ならそれで良しとして前に進んだほうが良いのかと思います。

3.やり抜くための日課を作る。(日々はその日課に従えば目標に近づけるように計画する)

やり抜きたいことのための行動以外の無駄な動作、労力、思考を減らすことので来る、ルーティーンを作ったほうがやりやすい。それが退屈過ぎて苦痛になって能率落ちるようならそのときまた考えるのがいいのでしょう。それと、日課に時間割をつくって、短くても休憩時間もまめにとってほうが、全体で出来る量は増えますね。長時間の集中は実際は能率が落ちていることや、疲労がたまることがおおいので、意識的に区切るのは大切なことだと思っています。本にはそんなことはかいてありませんでしたが。

4.良い仲間つくり(目標を共有できれような)を継続的に行う。

スポーツでの例えがわかりやすかったですが、一流選手は必ず一流のチームに所属していると言うことは、ビジネスでも、受験勉強でも、多くの場合にあてはまります。技術を吸収する上でもやる気を持続する上でも、一人でなんとかしようとするより、そのほうがよいことはまちがいありません。

5.心身を出来るだけ長期的に良い状態に保てるようにする。

一晩徹夜で頑張っても、長期間でみればムラになって効率が落ちます。また、心身の健康状態はそのまま、意欲、能率、やり抜くための全てに関わってくると思うのです。

 

他にもありますが、本の中での バフェットのアドバイスの事例でも5個までが大切だったのでとりあえず

この5個に集約しておきます。多過ぎると実践できませんから。

そして、とりあえずでも、良いと思った方向の行動を起こしてみることも大切なことでした。

『GRITやり抜く力』という本が世界的なベストセラーに

グリットは「長期目標のための忍耐力と情熱」と定義されています。日本では昔から「コツコツ頑張るのが大事」と言われてきましたが、最近、以前ほど聞かない気がしませんか?

素晴らしい内容ですが、盛りだくさんの内容なので、まず「読み抜く力」が要求(笑)されます。さらに、ポイントを絞ること、自分の実際の生活での実践方法に落とし込むことで有効活用できるので、まとめてみました。あくまで私の観点でのまとめなので、良い本なので手元においておくともっと気づく点がおおいのも間違いありません。
やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

PART 1 『やり抜く力」とは何か?何故それが重要なのか? WHAT GRIT IS AND WHY IT MATTERS

1 やり抜く力の秘密 SHOWING UP

米国陸軍士官学校(ウェストポイント)での訓練を事例に、士官候補生のエリート達の中で、厳しい訓練をやり抜ける人と、やり抜けない人の差を考察して、その重要性を述べています。GRITの大切さを最初に理解させるための章です。(ですから、大切だとわかっている人は、読み飛ばしでもいいかと思います。)

2 「才能」では成功できない DISTRACTED BY TALENT

才能があっても成功できない人と、才能がなくてもやり抜く力の強さで成功した人の事例をあげてあります。

3 努力と才能の「達成の方程式」 EFFORT COUNTS TWICE

才能は達成に直結せず以下の公式があると主張しています。

才能×努力=スキル

スキル×努力=達成

ここまでが本の内容ですが、勝手にこの方程式を展開させてもらいます。

才能×努力×努力=達成

努力の2乗と達成は比例すると主張していることになります。これが翻訳のタイトルと違って英語のタイトルで主張しているそのものですね。

それだけ努力が達成に一番大きく影響するのだと。ただし、筆者が一つ書き忘れているのではと思うことがあります。

努力>1 の前提条件を置いていません。(笑) 可愛い!!!

4 あなたはどれだけ「やり抜く力」があるか? HOW GRITTY ARE YOU?

グリットスケールと呼ぶ「やり抜く力」を図る10問のアンケート形式のクイズが示されます。

5問が今やっていることと別の新しいことに心を奪われやすいかの質問。(情熱のスコア)

5問が自分を努力家、忍耐力が強い、挫折を乗り越える力が強い、その経験があるかの質問。 (粘り強さのスコア)

シンプルですが、結局この質問が難しげな性格検査のようなものより、「やり抜く力」をより有効に測定できると言う主張です。

「情熱」とは一つのことに専念すること

という主張なのです。

この本で私が一番注目した主張がこの章の後半でアッサリ紹介されます。(なぜ、独立した章にしなかったのかと思いました。)

「哲学」「究極的関心」「最上位の目標」が動機を持続させるためにも絶対に必要

多くの成功のための本、自己啓発本、ビジネス本、全ての頑張りましょう系の本を読んでも多くの人が読後結局何も出来ないものです。

それは、読者の本当にやりたいことを見出すことを抜きにして、目先の手段に全力を傾けてずっと頑張り続ける方法に終始してしまっているからではないでしょうか?

例えば、お金を稼ぐための本。お金はなぜ欲しいのでしょうか? 嫌な仕事をしないですむため? お金を使って欲しいものを買うため? お金自体は本当は究極の最上位の目標ではないことを本能的には知っているから、お金のためだけに、頑張り続けることことが出来ないのではないでしょうか?

それにたいしてこの本は、自分は本当は何を望むのか? それを明らかにして、それを究極の目標にして、そのための手段をその下位の目標として階層をつくり、整合性のとれるピラミッド型の自分の目標郡として取り組めるようにすることが大切だと説いています。 最上位の目標は絶対に変えないが、下位の目標は上位の目標のためなら柔軟に変更してよいと言う考えです。

日本だと、ソフトバンクの孫社長を思い出しました。会社の事業内容を何度も変えて、社員に君はまだそれやっているの?声をかけて変わり身の早さに驚かれながらも、300年続く会社を作るという大目標(最上位目標)のために走っているので、ブレていません。それも、ここで述べられている事例の一つに出来るかと思いました。

5 「やり抜く力」は伸ばせる GRIT GROWS

やり抜く力は経験と遺伝子両方の影響を受けることを述べてます。

面白いことが書かれていて、この100年で人類のIQ(知能指数)は飛躍に上昇したそうです。

発見したのがフリン教授なので「フリン効果」と呼ばれています。

現代は抽象化概念を処理する必要性が高まっているそうで、現代の子供は、

「ウサギと犬の共通点は?」 と質問されると

「両方とも哺乳類」 と答えてIQテスト上は高得点をとりますが、

昔の子供は同じ質問で

「犬はウサギを追いかけます。」

と答えてたそうです。(共通点ではないですが、実体験からの知識ですね。)

私が独自に調べたところ、このフリン教授自身が、知能指数の数値があがっただけで、現代人の”知能”が上がったわけではないと発言しています。

この事例はこの本の中では単に自分の目標にあった集団に所属することで目標が達成しやすくなることの説明にこれを使っています。(IQのように周囲の影響を受けやすいので)

年上ほど「やり抜く力」が強いと言うデータ

このデータは未だ大きな成果を上げてない年配者を励ましてくれます。

若い世代ほどSNSやスマホ等の影響を受けすぎて、情熱を持続するのが難しい人が多くなっているのかもしれませんね。

どんな経験が人の「性格」を変えるのか?

優先順位を考え、

重要性の高い目標に粘り強く取り組んだ経験をつむことで

これは私がこの本の中から ”重要性が高い”とおもった部分ですが。(笑)

PART 2「やり抜く力を内側から伸ばす」 GROWING GRIT FROM THE INSIDE OUT

情熱を抱き、没頭する技術という副題がついています。

6 「興味」を結びつけるINTEREST

アマゾンの創業者のジェフ・ベゾスの言葉

「何をするにしても、自分のやっていることに情熱を持っていない限り、長続きしないことがわかるでしょう。」

ベゾス意外にもメガ成功者たちが共通していっていることとして。まとめるといかのように述べられてます。

「仕事が大好き」(朝が来るのが待ち遠しいほど)

そして情熱は一発でできるものではなく、ほとんど成功者が好きで情熱を持てるものを見つけるのに長時間かかっていること、

その事例として成功した料理研究家がそのしごとを見つけるまで実に”40年”もかかったことが書かれています。

以下のことを考えて、

どんなことを考えるのが好きか?

よく考えていることは何か?

本当に大切に思っていることは何か?

何をしているときが一番楽しいか?

これだけは耐えられないと思うことは?

自分が好きなこと、嫌いなことを考え、とりあえずいいと思ったことは試してみよう!

と書かれています(私がかなり省略してます。)

7  成功する練習の法則 PRACTICE

成功する人は皆「KAIZEN」(改善)(いまや世界語) を行い続けているそうです。

主にスポーツ選手の事例を中心に

意図的練習

  • 高めの目標設定
  • それをクリアするための集中した練習
  • 改善点を見つけて繰りかえしの練習
  • その繰り返し

フロー状態について

無意識に高いレベルのことが出来る状態の長さとやり抜く力に強い関係のあること。

8『目的」を見出す PURPOSE

やり抜く力の鉄人は皆「利他的」な目的をもっているとのこと、ただしそれだけでなく

幸福になるためには利己的な快楽を追うことと利他的な目的を追うことの両方が必要でそのバランスが大切だということ。

やり抜く力が強くなるほど、目的志向が強まる傾向があるが、快楽志向の強度はやり抜く力の強弱に限らず一定。

同じレンガ積む仕事でも以下の事例だと下に行くほど「やり抜く力」を強くもてる。

  • レンガを積んでいる
  • 教会をつくっている
  • 歴史に残る大聖堂を造っている。

自分の仕事に最初は無理にでも社会的意義を見出すこと

本の内容を省略してモデル化するために上記の言葉は私が作りました。詳しくは是非本書で。

9 この「希望」が背中を押す HOPE

著者は日本の「七転び八起き」と言う言葉を腕にタトゥーで入れたいほど好き。

楽観的であることの大切さ、そのための方法を(やれるさ)という気持を持つ方法を述べている。

恋愛の大学的には、人は簡単に自然に悲観しがちだけど、人生の有限な時間を悲観していても楽観していてもどうせ時間切れがくるなら、どっちの気持で過ごしたいかは明確に自覚しておいたほうが良いと考えています。

筆者のアンジェラ・ダックワースはマーティン・セリグマン(うつ病と異常心理学の権威)の弟子で

セリグマンはアーロン・ベック(認知行動療法の創始者)のもとで学んでいたことがあります。

認知行動療法こそ、最近のよくきくマインドセットの源流にあるのかもしれません。

楽観的、悲観的とは、現在ある状況を自分の”主観”が楽観してとらえているか、悲観してとらえているかということなので、

状況と同等ではなく、特に主観的な認知が歪んで悲観に大きく振れると 悲観的なことになります(笑)。

認知行動療法はこれを論理的に説得して認知の間違いによる主観の歪みをかいしょうするので、悲観を解消する手段としても使えると言うことで、特に失敗の解釈を成功へのステップととらえると、やり抜く力に大きくプラスにすることができます。(また本の内容を大きく省略して伝えようとして意訳になりすぎなことをご承知ください。)

自分の行動(努力)により、変えられるもの自覚できるほど、楽観的になれるので、それは良く考えて行動に結び付けられるようにしたいと思いました。

PART3「やり抜く力」を外側から伸ばす GROWING GRIT FROM THE OUTSIDE IN

10『やり抜く力」を伸ばす効果的な方法  PARENTING FOR GRIT

これは子育ての場合でやり抜く力の伸ばし方が書かれていますが、子供がいない人にも有用です。

良い子育てと同じように自分に接することで効果があるハズです。

子供の可能性を信じ、その可能性が延びるように厳しさと優しさを併せ持って接することが大切。

というのが要点なので、(また私の独断で偉く省略してます)

自分にも

自分(が老人でも)の可能性を信じて、その可能性がのびるように自分をいたわり、かつやれることは着々とやれるように厳しく接する。

それが自分のやり抜く力を伸ばす方法となります。

11 「課外活動」を絶対にすべし THE PLAYING FIELDS OF GRIT

これは日本で一番想定しやすいのは、学生時代のクラブ活動でしょうね。確かに帰宅部より、クラブ活動をやりとおした人のほうが、やり抜く力が強そうです。学生時代が遠い昔の人でも、仲間のできるチームに所属して頑張りが継続する方法をさがしてみることがこの知識を活用する方法かなと思いました。

12まわりに「やりぬく力」を伸ばしてもらう A CULTURE OF GRIT

スポーツの一流選手はほぼ例外なく、一流のチームに所属しています。水泳や陸上のような個人種目ですらです。自分のやり抜きたい分野をともに頑張れる仲間のいるチームを見つけて所属する努力は積極的にやるべきです。

13最後に CONCLUSION

「やり抜く力」が強いほど「幸福感」も高いことがグラフでしめされています。

健康度とも関連が強いそうです。

これは頑張れば出来る、頑張れば幸福になれるという、アメリカ学者っぽい結論でした。

恋愛の大学的に付け加えさせてもらいます。いくらやり抜こうとしても、やり抜いても、結果がかなわないことは当然あります。

この本では、水泳のオリンピックゴールドメダリストも何人も取り上げられてましたが、努力と才能の両方がないと勝てない分野であることは、目指して練習を「やり抜く」人がメダルの数より遥かに多いことが証明しています。

それでも、「やり抜く」ことができれば、大きな感動を得ることができるでしょう。特に自分より才能が少し優る相手に自分の創意工夫と努力でなした練習で勝てたときに。それは才能でなくて自分の意志、心でその試合に勝てたと言うことなので、自分を今までにないほど誇らしく思うことが出来ます。そんな感動できる瞬間のためにも「やり抜く力」は特に失敗続きで人生をあきらめかけた人にこそ、絶対に持つべきものです。

おまけ 本の中の名言抽出

満足しない状態に満足する。(一流の人はゴールでなくて進歩している状態を愛する。)

才能とやり抜く力が全然別のものであること。

天才に憧れる。才能のある、天賦の才がある人に惹かれる人が多い。

自分に才能がないのに勝てたときの喜びは最高(恋愛の大学からの勝手な追加)

才能より努力が大切。 才能あっても努力できなくてだめな人は多いが、才能なくても努力で成功した人は多い。

ローディ・ゲインズ 「スポーツを次々試して水泳を選んだ。練習はつらいけど水泳は好き。」

マイケル・フェルプス(恋愛の大学は水泳好きなので、この本で取り上げられていたことをご報告)

マーク・スピッツ(恋愛の大学は水泳好きなので、この本で取り上げられていたことをご報告)

ケイティ・レデッキー 「初めて大会に出た感想を教えて?」 「楽しかった」「大変だったけどね」 満面の笑顔 意図的な練習といくらでもできる。

 

『究極的関心』が目標に方向を与える。

偉大な人と普通の人の違いは『動機の持続性』

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jinsei-me

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全記事自分で書いています。
FBのリンク先で自分をさらしています。
興味の範囲が広いので、メディア名に大学をいれて、興味の範囲を学部で分類して書いてます。
今はブロックチェーンやトークンへの関心が高いです。
 




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