ビットコインの歴史3 Mt.GOX事件前後の価格と半減期からの考察、キプロスショックまで(そのブロックチェーンの歴史)
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2011年 4月4日 ビットコイン価格 63円
2011年6月6日 ビットコイン価格 1489円
2011年6月19 日 ビットコイン価格 1,401円 Mt.Goxハッキング事件
2011年11月14日 ビットコイン価格 169円 Mt.Gox事件後の底値
こうやって見ると、そもそも、Mt.Gox事件までの上昇がわずか2カ月で200倍以上になるあまりに急なものであったこと。
Mt.Gox事件で暴落はしたものの、事件前の価格より2倍以上の値段で下げ止まったことがわかります。
これはその後のビットコインの値動きでも繰り返されてきています。
ビットコインが注目浴びてマスコミでも紹介されて急上昇して、事件が起きて、暴落、
でもよく見ると、注目以前よりも高い、数倍高い価格で下げ止まっている。
ただし、注目を浴びてからの価格からしか見てない多くの人は、暴落する危険性ばかりが、記憶に残ってしまう。
それを繰り返してきています。
2012年11月28日 ビットコイン価格 1,013円 最初の半減期(50BTC→25BTC)
採掘報酬の半減が初めて実施されました。これにより報酬は50BTCから25BTCへ半減しました。
これは210000ブロック新規に生成されたら採掘量を半減させるという制度設計になっています。
10分ごとに新規にぷロックが生成されるますから。以下のようにこれは4年間隔で半減させることになります。
分 | 時間 | 日数 | 月数 | 年数 |
2100000 | 35000 | 1458 | 49 | 4 |
この制度設計は神業的に巧みです。4年ごとに半減していくので、かりに永遠に採掘を継続したとしても上限が2100万枚を超えません。
説明のためにいかに、計算をだしてあります。ここまでけいさんすれば、2100万枚に限りなく近接してそれをこえないことが見れますね。
Satoshi Nakamotoはビットコインが上手くいってここまで歴史を作ることを真剣に考えてこれを作ったのですね。
尚、半減期を繰り返すと、なぜ、定数を、ビットコインの場合は2100万枚を超えられないかを直感的に理解するには、
全体の半分の量のマイニング、残りの半分のさらに半分のマイニング、と繰り返していくので、
折り紙で半分を繰り返しているようなもので決して、端っこを超えないと考えるとわかりやすいかと思います。
上限ブロック数 | 採掘進展度 | 累積採掘量 | |
2009 | 210000 | 50.00% | 10500000 |
2013 | 210000 | 75.00% | 15750000 |
2017 | 210000 | 87.50% | 18375000 |
2021 | 210000 | 93..75% | 19687500 |
2025 | 210000 | 96.875% | 20343750 |
2029 | 210000 | 98.44% | 20671875 |
2033 | 210000 | 99.22% | 20835937.5 |
2037 | 210000 | 99,601% | 20917968.75 |
2041 | 210000 | 99.80% | 20958984.38 |
2045 | 210000 | 99.90.% | 20979492.19 |
2049 | 210000 | 99.95% | 20989746.09 |
2053 | 210000 | 99.98% | 20994873.05 |
2057 | 210000 | 99.9878% | 20997436.52 |
2061 | 210000 | 99.9939% | 20998718.26 |
2065 | 210000 | 99.9969% | 20999359.13 |
2069 | 210000 | 99.9985% | 20999679.57 |
2073 | 210000 | 99.9992% | 20999839.78 |
2077 | 210000 | 99.9996% | 20999919.89 |
2081 | 210000 | 99.9998% | 20999959.95 |
2085 | 210000 | 99.9999% | 20999979.97 |
2089 | 210000 | 100.00% | 20999989.99 |
2093 | 210000 | 100.00% | 20999994.99 |
2097 | 210000 | 100.00% | 20999997.5 |
2101 | 210000 | 100.00% | 20999998.75 |
2105 | 210000 | 100.00% | 20999999.37 |
2109 | 210000 | 100.00% | 20999999.69 |
2113 | 210000 | 100.00% | 20999999.84 |
2117 | 210000 | 100.00% | 20999999.92 |
2121 | 210000 | 100.00% | 20999999.96 |
2125 | 210000 | 100.00% | 20999999.98 |
2129 | 210000 | 100.00% | 20999999.99 |
2133 | 210000 | 100.00% | 21000000 |
2013年3月16日 4,597日 キプロス危機によりビットコイン価格が上昇
キプロスの金融危機により、キプロス国内の銀行が閉鎖されるなど法定通貨(ユーロ)への信用が低下し、ビットコインの人気が高まりました。
これにより、一時1BTC266ドルとなり、過去最高の価格となりました。
Mt.Gox事件後の底値から15カ月ですぐにここまで回復しています。
キプロスはEUにかめいしているのですが、ロシアの富裕層の資金が集まっていたため、この国に対して、ユーロとキプロスの間で急に金融支援の条件に課税強化が一方的に決定されたことに対する、預金者(主にロシアと思われる)からの反発が激しくなりました。
このような場合、お金の逃げ道としてビットコインしか選択肢がなく、それが冒頭の要因になったと推測できます。
法定通貨の信頼性への懐疑への解決方法としてのビットコインの役割がここで認識されてSatoshi Nakamotoもどこかで満足してくれていたかもしれません。
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