漫画:『ひとり暮らしの小学生』 感想 幸せ、涙、切なさ、温かみ、思いやり を伝えてくれる
『一人暮らしの小学生』 という漫画があります。
両親が亡くなり、一人暮らしで、食堂を切り盛りして、そこに住んでる小学4年生9歳の鈴音リンちゃんの日常を4コマ漫画で表現しています。
舞台は1980年代の江ノ島です。
リンちゃん健気で、別に暗くなるような描写もなく、淡々と毎日頑張っています。
そして、一日の終わりには、今日の売上、かかったお金、利益と、残ったお金を計算した紙がでてきます。
ほとんど完全に持ち金なくなると大丈夫かなと思いますが、淡々と頑張っていきます。
料理も下手でおにぎりの具にチョコレート入れたりしてしまうくらいですが、心配した常連のお客さんが来てくれて店も続きます。
泥棒ですら、リンちゃんに同情して、盗むものないから盗めないどころか、サンタさんの代わりに、クリスマスプレゼントを届けに来ます。
怖い顔のたい焼き屋さんも、八百屋さんも、リンちゃんにはサービスしてくれます。
いつもは善人でない人まで、リンちゃんには善人になって、良くしてくれます。
持ち金が5万円になってこれでしばらく安心かと思うと、その5万円が家賃で急に無くなって、
「また来月に向けてがんばるぞー」 って、お金の計算している紙に書き込みます。
そんなに深刻そうには描かれてなくて、でも一生懸命で、健気で、周囲の人が助けてくれて、ほのぼのして、
読むと、こういうことが、本当は大切なんだよなあ。
ヘッジファンドとか、トレーダーとか、投資家とか、銀行家とか、こういうほのぼとした幸せをどう感じるんだろうなあという疑問まで広がりました。
なんか資本主義間違っているんじゃとまで、また思わされました。日銭稼いで、きちんと生活している小学生がこんなに健全にみえるとは。
こちらのページでかなりの部分読めます。
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