ビットコインとブロックチェーンのアナログな解説
Contents
ビットコインの凄さを、
ブロックチェーンの凄さを、
技術的に詳細に説明しても、逆にわからなくなったりしないだろうか?
ここで、概念的に何故、これが、世の中に大変化を起こすのか説明を試みます。
ブロックチェーンは分散台帳
のことだと説明されている。ここで帳簿のようなものが分散して管理されていてそれがそんなに凄いことなのか?
と思わないだろうか?
ビットコインはブロックチェーンの最初の実用例
とも言える。なぜこれがここまで世の中に大きな影響を与えるとされてきているのか?
それは
信用と価値というもののありかたを大きく変える技術だからだ
ドルや円という通貨は無邪気に信用されている。実際は発行量が多く、金に交換できる兌換紙幣でもないので、
みんなが信用して、経済活動での交換活動が継続され続けているから、使われ続けているに過ぎない。
国による信用の裏付けがあることになっているにしても、リーマンショック時のように金融機関がマヒしているようなときには
そのいつでも使えるはずだという価値を疑わざるを得ないし、通貨が急に使えなくなることは歴史的に何度も起きている。
(たまたま今の日本円は70年以上安定して使われている。もう昔の貯金封鎖の記憶のある日本人は極めて少数だろう)
そして、ビットコインとそれを実現するためのブロックチェーンのアイデアを説明するわずか9ページの論文は
そのリーマンショックの直後に発表された。
長く使われるほど、ネット上の複数のコンピューター上で改竄できない履歴が残るシステムの実現アイデアとして。
アイデアもそんなに複雑ではない。
1.ひとつ前のブロックのハッシュ値
(暗号関数で元データより少ないデータ量で生成される元のデータを認識できるデータ。元の値を一文字でも買えると、全然違うハッシュ値が生成されるから。元のデータについてのダイジェスト版と表現したほうがわかりやすい)
2.そのブロックが生成される時間帯の全取引データ
3.ノンスという当該ブロックのハッシュ値を指定された数値以下にする数値
(そのくじ引き競争がマイニング)
これを最初に見つけた人にそのブロックの作成権利とマイニングのビットコインの割り当てがなされる。
これが2009年の初めから10分に一回づつ休まず繰り返されているのがビットコインのブロックチェーン
その最初のブロック
(ジェネシスブロック)
からの全データをマイニング参加の多数のコンピューターが共通して持っている。
しかもビットコイン発行数上限は2100万コインにプログラム上制限されている。
通貨は、しばしば景気対策として金融緩和により、大量にばらまかれているのと対照的だ。
(もっとも、通貨の価値は緩やかに下がる常態、緩やかなインフレのほうが経済活動促進によいから、
ビットコインは通貨としてより原理的には資産としての価値が高まりやすい設計となっている。)
また上記のことを繰り返すことで、特定の管理者がいるわけでなくともネット上に確かな、改竄が実質非常に困難な記録が成長し続けてきている。
これが利便性だけでなく、信用と価値を実質蓄積していることになっている。
国、政府、大手金融機関等、の信用と、
ネットで作られた仕組みにより、確実に時間が経過するほど、改竄がより困難で取引記録が確実に記録される仕組み。
未来において、後者の仕組みの方が国より信頼される可能性がある。あるいは国発行している通貨への疑問が仮想通貨の相対的価値を高め、それに投機的な思惑も加わってさらに急上昇する。そして実際に経済活動で使われだした。
将来すべての法定通貨が仮想通貨に以降するわけではないにしても、少なくともある程度は、これも持っていて使えたほうがいいよな
分散台帳だけじゃなくて分散投資も大切だし。
というのが大まかな流れかと思われます。
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